3日に発生した静岡県熱海市伊豆山地区の土石流災害で、国土交通省は同地区周辺の宿泊施設等の被害について、7日午前5時時点で簡易宿所1軒の建物全壊を確認している。静岡県ホテル旅館生活衛生同業組合によると、同地区の組合員旅館・ホテル8軒に建物の大きな被害はないものの、温泉配管の流失や断水の影響で、当分の間の休業が見込まれるとしている。
組合員旅館・ホテルの従業員1人が7日現在行方不明。従業員の寮、自宅が被災している。立ち入り禁止区域があり、被害の全容はいまだつかめていない。
市内中心、熱海温泉の旅館・ホテルは施設に大きな被害は確認されていないが、宿泊キャンセルが続出している。
熱海のニューフジヤホテルとホテルニューアカオは5日時点で避難者562人を受け入れている。